お知らせ

インクルーシブ保育について

 一般的に「児童発達支援事業所」と言うと、発達に不安のあるお子様だけが一緒に過ごし、療育などのサポートを受けながら生活します。療育やサポートを受けることは将来の自立に向けて必要なことですが、特性のある子ども達が生活の中で感じる生きづらさは多岐にわたります。そのため、すぐにサポートを受けられる環境での療育は、生きづらさを感じる場面が限定され、自立に向けた経験が不足する傾向があるのではないかと考えています。

 当園の発達支援事業は、こども園の中で障がいの有無にかかわらず、同じ空間で生活・教育を行う点が他の事業所と大きく異なります。このような保育の形態を「インクルーシブ保育」と言い、様々な子ども達と関わることで、一緒に生活をする中でいろいろなトラブルも経験しながら園生活を送ります。

 このトラブルを乗り越える場面を多く作り、乗り越えるためのサポートを行うことで、自立に向けた準備を進めていきます。当施設では、インクルーシブ保育という環境で「身辺の自立」を目標に掲げ、小学校で困らないようにするための支援を提供していきます。

早期療育の重要性

早期療育は、子どもの可能性を最大限に引き出し、将来の自立や社会参加に向けた基盤を築くために非常に重要です。

具体的には以下の点が挙げられます:

  • 脳の発達の最適期を活用する:幼児期は脳の発達が急速に進む時期であり、この時期に適切な刺激を与えることで、神経ネットワークの形成や強化が促進されます。
  • 行動やコミュニケーションのスキルを早期に習得する:適切な行動やコミュニケーションスキルを早い段階で学ぶことで、社会的な関わりや学習環境での適応が容易になります。
  • 家族へのサポート:家族が適切なサポートを受けることで、子どもの発達を支えるための知識やスキルを身につけることができます。
  • 将来の問題を予防・軽減する:発達障害や行動問題が早期に発見され、適切な療育が行われることで、将来的な問題を予防または軽減することが可能です。
  • 包括的な支援を提供する:専門家が子どもの発達状況に応じた包括的な支援を提供し、バランスの取れた成長をサポートします。

これらの取り組みにより、当施設では子どもたちの自立をサポートし、将来の可能性を広げていきます。